金型移動ストローク/安全扉/ドライサイクルタイム
プラスチック加工機械用語において、用語の分類の中で、”(c)ブロー成形機”に分類されている用語のうち、『金型移動ストローク』、『安全扉』、『ドライサイクルタイム』のJIS規格における定義その他について。
プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)において、用語分類の ”(c)ブロー成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『金型移動ストローク』、『安全扉』、『ドライサイクルタイム』などの用語が定義されています。
プラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)
⇒【(c)ブロー成形機 】
分類: プラスチック加工機械用語 > (c)ブロー成形機
番号: 358
用語: 金型移動ストローク
定義:
a)連続ヘッドでは、金型がパリソンをつかむ位置と成形する位置との移動距離。
b)アキュムレータヘッドでは、金型鋼管等メンテナンス用の金型移動距離。
単位:
mm
対応英語(参考):
mould traveling distance
分類: プラスチック加工機械用語 > (c)ブロー成形機
番号: 359
用語: 安全扉
定義:
成形機の金型開閉機構部に設けられる扉状の安全装置。
この扉が開かれている間は、型閉じが行われないよう、電気的、機械的、油圧的などで型締装置に連動している。
単位:
−
対応英語(参考):
safety door
分類: プラスチック加工機械用語 > (c)ブロー成形機
番号: 360
用語: ドライサイクルタイム
定義:
成形材料を供給せずに成形機を空運転した場合の、1サイクルに要する最小作動時間。
単位:
s
対応英語(参考):
dry cycle time
(※1)
連続ヘッドとは、ヘッドの一種で、クロスヘッドともいい、パリソン(押出機から押し出される成形材料を、パリソンに形成する部位)を連続的に形成させる部位のことです。
押出機から押し出される成形材料を通過させることで、円筒状のパリソンを形成します。
各種の流路形状による方式があります。
また、複数のパリソンを形成できる多頭ヘッドや複数の成形材料による多層パリソンを形成する多層ヘッドなどがあります。
(※2)
アキュムレータヘッドとは、ヘッドの一種で、間欠的にパリソンを形成するヘッドのことです。
必要量の成形材料を貯蔵計量し、これを油圧力などによって短時間に吐き出してパリソンを成形します。
計量中は、パリソンが出てこないため、連続ヘッドとは異なり成形中に金型が移動する必要がありません。
アキュムレータヘッドは、大形のパリソンや溶融強度の弱い樹脂に対応できます。
(※3)
ブロー成形機における型締装置とは、金型を開閉させ、型締力(吸込圧力又は充てん時の成形材料の圧力に抵抗して、金型を閉じておくために金型に加える力)を加える装置のことです。
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