射出成形,ブロー成形,押出成形など樹脂成形機,金型等の用語

プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語（JIS B 8650）において、用語分類の ”（c）ブロー成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『アキュムレータヘッド』、『貯蔵容量』、『射出質量』などの用語が定義されています。

プラスチック加工機械-用語（JIS B 8650）
⇒【（c）ブロー成形機 】

分類： プラスチック加工機械用語 > （c）ブロー成形機

番号： 334

用語： アキュムレータヘッド

定義：
間欠的にパリソンを形成するヘッド。
必要量の成形材料を貯蔵計量し、これを油圧力などによって短時間に吐き出し、パリソンを形成する。
計量中は、パリソンが出てこないため、連続ヘッド（※1）と異なり成形中に金型（※2）が移動する必要がない。
備考：
大形のパリソンや溶融強度の弱い樹脂に対応できる。

単位：
−

対応英語（参考）：
accumulator head

分類： プラスチック加工機械用語 > （c）ブロー成形機

番号： 335

用語： 貯蔵容量

定義：
アキュムレータヘッドが貯蔵できる成形材料の量及び最大体積で表示される。

単位：
l

対応英語（参考）：
accumulated capacity

分類： プラスチック加工機械用語 > （c）ブロー成形機

番号： 336

用語： 射出質量

定義：
a）アキュムレータヘッドが1ショットで吐き出せる成形材料の質量。
b）射出ブロー成形機では、1ショットで射出される成形材料の質量。

単位：
kg,
g

対応英語（参考）：
injection weight

（※1）
連続ヘッドとは、クロスヘッドともいい、パリソン（筒状又は管状の形状で溶融状態の成形材料）を連続的に形成させる部位のことです。
押出機から押し出される成形材料を通過させることで、円筒状のパリソンを形成します。
各種の流路形状による方式があり、また、複数のパリソンを形成できる多頭ヘッドや複数の成形材料による多層パリソンを形成する多層ヘッド等があります。

（※2）
金型とは、成形材料を一定の形状に成形するための金属製の型のことです。
押出ブロー成形機では、開いた状態からパリソンを挟み込んで形成します。
射出ブロー成形機では、プリフォームを成形する金型とブロー金型の2種類があります。