ヘッド/パリソン/プリフォーム
プラスチック加工機械用語において、用語の分類の中で、”(c)ブロー成形機”に分類されている用語のうち、『ヘッド』、『パリソン』、『プリフォーム』のJIS規格における定義その他について。
プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)において、用語分類の ”(c)ブロー成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『ヘッド』、『パリソン』、『プリフォーム』などの用語が定義されています。
プラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)
⇒【(c)ブロー成形機 】
分類: プラスチック加工機械用語 > (c)ブロー成形機
番号: 304
用語: ヘッド
定義:
押出機から押し出される成形材料を、パリソンに形成する部位。
連続的にパリソンを形成する連続ヘッド(※1)と、間欠的にパリソンを成形するアキュムレータヘッド(※2)に大別される。
取付が可能なダイの最大口径でその大きさを表す。
単位:
−
対応英語(参考):
head
分類: プラスチック加工機械用語 > (c)ブロー成形機
番号: 305
用語: パリソン
定義:
筒状又は管状の形状で溶融状態の成形材料。
押出ブローでは、これを直接金型に挟み込んで成形する。
単位:
−
対応英語(参考):
parison
分類: プラスチック加工機械用語 > (c)ブロー成形機
番号: 306
用語: プリフォーム
定義:
あらかじめ、有底の筒状に成形された予備成形品。
射出ブロー成形機では、次工程でブロー成形させる。
2段ブロー成形機(※3)では、プリフォームを再加熱してブロー成形される。
単位:
−
対応英語(参考):
preform
(※1)
連続ヘッドとは、ヘッドの一種で、クロスヘッドともいい、パリソンを連続的に形成させる部位のことです。
押出機から押し出される成形材料を通過させることで、円筒状のパリソンを形成します。
各種の流路形状による方式があります。
また、複数のパリソンを形成できる多頭ヘッドや複数の成形材料による多層パリソンを形成する多層ヘッドなどがあります。
(※2)
アキュムレータヘッドとは、ヘッドの一種で、間欠的にパリソンを形成するヘッドのことです。
必要量の成形材料を貯蔵計量し、これを油圧力などによって短時間に吐き出してパリソンを成形します。
計量中は、パリソンが出てこないため、連続ヘッドとは異なり成形中に金型が移動する必要がありません。
アキュムレータヘッドは、大形のパリソンや溶融強度の弱い樹脂に対応できます。
(※3)
2段ブロー成形機とは、加熱装置をもつ金型に、プリフォームを供給・再加熱して、中空体の製品をブロー成形するブロー成形機です。
2段ブロー成形機には押出機や射出装置がありません。
なお、ブロー成形機には、2段ブロー成形機のほかに、押出ブロー成形機(ダイレクトブローともいい、押出機及びヘッドによって金型内にパリソンが供給され、ブロー成形されるブロー成形機)や、射出ブロー成形機(インジェクションブローともいい、射出装置及びブロー機構によって構成される1台の成形機で、プリフォームを成形し、更に直接ブロー成形するシステムのブロー成形機)などがあります。
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