射出成形機／射出装置／射出方式
プラスチック加工機械用語において、用語の分類の中で、”（b）射出成形機”に分類されている用語のうち、『射出成形機』、『射出装置』、『射出方式』のJIS規格における定義その他について。
プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語（JIS B 8650）において、用語分類の ”（b）射出成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『射出成形機』、『射出装置』、『射出方式』などの用語が定義されています。
プラスチック加工機械-用語（JIS B 8650）
⇒【（b）射出成形機 】
分類： プラスチック加工機械用語 > （b）射出成形機
番号： 201
用語： 射出成形機
定義：
成形材料の供給、加熱可塑化、金型への射出、冷却固化、型開き、成形品突出し、型閉じの一連の作動を行うプラスチック加工機械。
備考：
大別して、型締装置（※1）、射出装置、駆動装置及び制御装置からなる。
単位：
−
対応英語（参考）：
injection molding machine
分類： プラスチック加工機械用語 > （b）射出成形機
番号： 202
用語： 射出装置
定義：
成形材料を可塑化し、射出する装置。
備考１．
可塑化：
成形材料を軟化させ、流動しやすくすること。
備考２．
射出：
可塑化させた成形材料をあらかじめ閉じられた金型に設定した速度・圧力で流し込むこと。
単位：
−
対応英語（参考）：
injection unit
分類： プラスチック加工機械用語 > （b）射出成形機
番号： 203
用語： 射出方式
定義：
射出装置の方式をいう。
射出装置の方式には、インラインスクリュー式、スクリュープリプラ式などがある。
備考１．
インラインスクリュー式：
スクリューで成形材料を可塑化させるとともにスクリューを前進させて射出もする方式。
備考２．
スクリュープリプラ式：
可塑専用スクリューで成形材料を可塑化させ、これをプランジャ（※2）前部へ送り込んだ後プランジャを前進させて射出する方式。
単位：
−
対応英語（参考）：
injection system
（※1）
型締装置とは、金型を開閉させ、型締力（充てん時の成形材料の圧力に抵抗して、金型を閉じておくために金型に加える力）を加える装置のことです。
（※2）
プランジャとは、成形材料を金型に射出する棒状ピストンのことです。
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