射出成形,ブロー成形,押出成形など樹脂成形機,金型等の用語

 

背圧/プランジャ/ノズル



プラスチック加工機械用語において、用語の分類の中で、”(b)射出成形機”に分類されている用語のうち、『背圧』、『プランジャ』、『ノズル』のJIS規格における定義その他について。

プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)において、用語分類の ”(b)射出成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『背圧』、『プランジャ』、『ノズル』などの用語が定義されています。

プラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)
⇒【(b)射出成形機 】


分類: プラスチック加工機械用語 > (b)射出成形機

番号: 225

用語: 背圧(※1)

定義:
成形材料を可塑化
(※2)するときのスクリュー又はプランジャの先端圧力。

単位:
MPa

対応英語(参考):
back pressure


分類: プラスチック加工機械用語 > (b)射出成形機

番号: 226

用語: プランジャ

定義:
成形材料を金型
(※2)に射出する棒状ピストン。

単位:

対応英語(参考):
plunger


分類: プラスチック加工機械用語 > (b)射出成形機

番号: 227

用語: ノズル

定義:
加熱シリンダ
(※4)の先端に取り付ける口金で、可塑化した成形材料を金型に導く通路を形成する。

単位:

対応英語(参考):
nozzle


(※1)
油圧回路などで用いられる用語の意味としての背圧は、回路の戻り側若しくは排気側又は圧力作動面の背後に作用する圧力のことになります。
また、バルブ(弁)の用語において、安全弁における背圧の意味としては、安全弁の出口側圧力のことで、以下の二つの場合があります。
a)安全弁が吹き出したとき、排出側の抵抗により、安全弁の出口側に生じる圧力。
b)安全弁が吹き出す前に既に排出側に存在する圧力。

(※2)
可塑化とは、成形材料を軟化させ、流動しやすくすることをいいます。

(※3)
射出成形機における金型とは、成形材料を一定の形状に成形するための金属製の型のことです。

(※4)
加熱シリンダ(加熱シリンダー)とは、バレル、加熱筒ともいい、成形材料を入れ、加熱するための筒状のハウジングのことです。
回転するスクリューを内蔵し、外部からハンドヒータなどで加熱できる構造になっています。