射出質量/可塑化能力/加熱シリンダー
プラスチック加工機械用語において、用語の分類の中で、”(b)射出成形機”に分類されている用語のうち、『射出質量』、『可塑化能力』、『加熱シリンダー』のJIS規格における定義その他について。
プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)において、用語分類の ”(b)射出成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『射出質量』、『可塑化能力』、『加熱シリンダー』などの用語が定義されています。
プラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)
⇒【(b)射出成形機 】
分類: プラスチック加工機械用語 > (b)射出成形機
番号: 210
用語: 射出質量
定義:
1ショットで射出される成形材料の質量。
単位:
g
対応英語(参考):
injection weight
分類: プラスチック加工機械用語 > (b)射出成形機
番号: 211
用語: 可塑化能力
定義:
単位時間内に可塑化(※1)できる成形材料の質量。
単位:
kg/h
対応英語(参考):
plasticizing capacity
分類: プラスチック加工機械用語 > (b)射出成形機
番号: 212
用語: 加熱シリンダー
定義:
成形材料を入れ、加熱するための筒状のハウジング。
備考1.
回転するスクリュー(※2)を内蔵する。
備考2.
外部からハンドヒータなどで加熱できる構造になっている。
備考3.
バレル、加熱筒ともいう。
単位:
−
対応英語(参考):
barrel,
heating cylinder
(※1)
可塑化とは、成形材料を軟化させ、流動しやすくすることをいいます。
(※2)
スクリューとは、射出成形機の加熱シリンダ内で回転することによって、成形材料を移送、溶融、混錬(分散とも呼ばれ、材料相互の位置の交換を行うだけでなく、凝集物の引離しを目的とした破砕作用を積極的に求める操作形態)する(らせん状)螺旋状の溝をもつ軸のことです。
一般的には供給部、圧縮部、計量部の3ゾーンから成っています。
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