押出機/二軸押出機/コンパウンディング
プラスチック加工機械用語において、用語の分類の中で、”(a)押出成形機”に分類されている用語のうち、『押出機』、『二軸押出機』、『コンパウンディング』のJIS規格における定義その他について。
プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち、射出成形機、ブロー成形機、押出成形機について、主としてカタログや仕様書などに用いる用語やその定義について規定しているプラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)において、用語分類の ”(a)押出成形機”に分類されているプラスチック加工機械用語には、以下の、『押出機』、『二軸押出機』、『コンパウンディング』などの用語が定義されています。
プラスチック加工機械-用語(JIS B 8650)
⇒【(a)押出成形機 】
分類: プラスチック加工機械用語 > (a)押出成形機
番号: 101
用語: 押出機
定義:
バレル(※1)内において、回転するスクリューによって成形材料を移動させながら可塑化・混練し、定量で押し出すプラスチック加工機械。
一般に押出機にはスクリューが1本である単軸押出機とスクリューが2本ある二軸押出機とがある。
備考:
可塑化とは、加熱及び機械的作用によって可塑性プラスチックを軟化すること。
単位:
−
対応英語(参考):
extruder
分類: プラスチック加工機械用語 > (a)押出成形機
番号: 102
用語: 二軸押出機
定義:
スクリューが2本の押出機。
2本のスクリューの形状は、かみ合い形、非かみ合い形及び不完全かみ合い形がある。
単位:
−
対応英語(参考):
twin screw extruder
分類: プラスチック加工機械用語 > (a)押出成形機
番号: 103
用語: コンパウンディング
定義:
ポリマー(※2)に各種添加材料を混合・分散させて、ペレット状、(か粒状)顆粒状、粉体状などの成形材料にすること。
単位:
−
対応英語(参考):
compounding
(※1)
バレルとは、成形材料を入れ、加熱、冷却するための筒状のハウジングのことです。
シリンダともいい、回転するスクリューを内蔵し、外部から加熱又は冷却できる構造になっています。
(※2)
ポリマーについては、以下のJIS規格があります。
JIS K 6899-1
プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性
この規格では、プラスチックに用いられる基本ポリマーの略語、その構成要素の記号及びプラスチックの特性の記号について規定されています。
この規格では、用法が確立されている略語だけを取り上げていて、その目的は、一つのプラスチックに複数の略語が用いられることを防ぐとともに、一つの略語に複数の解釈を与えることを防ぐために規定されています。
[ プラスチック加工機械 > 押出成形機 ]